この記事は約 4 分で読めます。
産後ボケってなに?
「産後ボケ」という言葉はよく耳にしますよね。
でもどういうものか詳しく知っている人は少ないのではないでしょうか。
私は自分で経験するまで産後ボケを甘くみていました。
赤ちゃんのお世話で少し疲れてぼんやりしちゃうのかな?と思っていました。
しかし、産後ボケはそんな生温いものではありませんでした。
「気合いで乗り切れる!」とか「もっと頑張れ!」という問題ではないのです。
とにかく人の話が頭に入らない。会話ができない。物事を思い出せない、覚えられない。
そんな状態が続きました。
私はアルツハイマーになってしまったのかと悩み、本気で病院で精密検査をしてもらおうと思った時期もあります。
そんな「産後ボケ」、実は「産後うつ」の症状だったのです!
「産後ボケ」は間違い?産後うつの症状とは!
産後は生活だけでなく、ホルモンバランスも大きく変化します。
出産まで増え続けていた2つの女性ホルモンが「プロゲステロン」「エストロゲン」です。
この2つの女性ホルモンは、出産を境に急激に減少していきます。
そして産後は「プロラクチン」という母乳を出すためのホルモンが分泌され始めるのです。
このホルモンが分泌される事で、乳腺が刺激され、母乳が出やすくなります。
それと並行して、「セロトニン」というホルモンが減ってしまいます。
これは心のバランスを整えるといわれるホルモンです。
このセロトニンが減少するとキレやすくなったりうつ病を発症したりする事もあるので、生きていく中でとっても重要なホルモンといえます。
このように、ホルモンバランスが崩れる事が原因で疲れやすくなったり、気力や集中力の低下が起こったりと、心身の状態がとても不安定になります。
「自律神経失調症」と似ていますね。
このホルモンバランスは「心臓を動かすぞ!」と思って心臓を動かしているのではないのと一緒で、「このホルモンを減少(増加)させるぞ!」と思ってできるものではありません。
つまり、産後ボケは気合いで乗り切れるものではないのです。
産後ボケを乗り切る方法は?
ではこの時期の産後ボケはどうする事もできないのでしょうか?
確かにホルモンバランスを意識して操作する事はできません。
しかし、生活習慣を整える事で改善できる事もあります。
土日などの休みの日には赤ちゃんの夜泣きは旦那さんに代わってもらったり、身体がキツい時は家事を代わってもらったりと周りに頼る事が大切です。
子育て支援センターや図書館などの公共施設に行って気分展開するのもおすすめです。
スポンサーリンク
「そうは言っても人に頼るのが苦手…」という人は?
私も実は人に頼るのが苦手なタイプだったのですが、だからこそ言います。
そういう人こそ人に頼る事を意識的に行って下さい!
産後すぐは身体も心もボロボロです。
誰にも頼らず1人で産後のボロボロの身体で子育てを行うのはかなり厳しいです。
もし実家が遠方であったり、旦那さんの帰りが遅かったりして援助が望めない場合は、託児所やベビーシッターなどを利用するという方法もあります。
人に頼るのが苦手な人程、自分1人で頑張ろうとする傾向があります。
私もそうだったので、しかも未婚のシングルマザーだったので、人に頼る事がどんなに大変かよくわかります。
しかし、背に腹はかえられません。
とにかく睡眠時間の確保と栄養のあるご飯を食べて下さい。
赤ちゃんにたくさんの栄養が詰まった母乳をあげるために、そして、自分自身のためにお母さんは健康でいて下さい。
産後ボケはいつまで?
それでも産後ボケの期間は辛いです。
私の場合は、自分が自分でない気がして、ずっとこのままだったらどうしようという不安で毎日押しつぶされそうでした。
しかし、産後の身体は1年程かけてだんだんと骨盤の位置やホルモンバランスが元に戻るとされています。
私も実際、子どもが1歳1ヶ月の頃くらいから産後ボケの症状が軽くなってきました。
このまま一生産後ボケの状態が続くわけではないので、無理をし過ぎず、今の自分を認めて周りに頼りながら子育てライフを楽しみましょう!