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仕事復帰後のひどい産後ボケ…このまま仕事を続けられるの?
子どもを預ける保育園も見つかり、ようやく仕事復帰。
そんな矢先、いつまでたっても終わらない産後ボケで仕事に支障が…。
復帰直後のお母さん達の悩みの一つにこのような「産後ボケ」があります。
今回は私の産後ボケの辛かったエピソードをご紹介します。
産後8ヶ月で仕事復帰!産後からずっと続く産後ボケの辛さとは
私は産後8ヶ月で仕事復帰したので、子どもが夜泣き真っ最中の時期の復帰でした。
毎日ぶつ切りの約3〜4時間しか眠れず、毎日寝不足で本当に辛かったです。
夜中泣きわめく我が子を一晩中抱っこであやして一睡もしないまま次の日仕事に出た事もありました。
それでも毎日仕事はやってくる。
その時は、とにかく寝不足で頭がボーッとしているのかと思っていました。
しかし、それにしても今まで普通に行なっていた通常業務のやり方をぽっかり忘れてどうしても思い出せなかったり、上司の指示が抜けていたりしました。
それだけに留まらず、日常会話もうまくできない、人の話が全く入ってこない、といった現象が続きました。
今まで覚えていた事もうまく思い出せず、頭の中に白い濃いモヤがかかったようでした。
しかし、不思議な事に、子育てに関する知識や人の話はスルスルと頭に入るのです。
そこでようやく、気がつきました。
「これは寝不足が原因ではない。産後ボケだ!」
そんな今までにない違和感を強く感じたまま、1ヶ月が過ぎ、2ヶ月が過ぎ…時間が経っていくごとに私の不安は増していきました。
「全く仕事にならない」
「以前と同じように働けない」
「上司や同僚に迷惑をかけて申し訳ない」
「周りからどう思われているのだろう…」
「このままこの仕事を続けられないかもしれない」
「子育てしながら転職先を探さなければいけなくなるかもしれない」
会社には子どもがいる人はおらず、「産後ボケ」を正しく理解してもらえるとは限らなかったので、会社の人に相談はできませんでした。
むしろ、
「そんなの気持ちの問題だ」
「やる気がないなら辞めたら?」
と思われたり言われるのが怖く、絶対にバレてはいけない、隠し通さなければ!と思って常に気を張っていました。
これでも私は今の会社が大好きです。
仕事内容はもちろん、良いお客様に恵まれ、やる気次第で自分のスキルアップができる。
そして何より、学生時代からずっと憧れていたwebデザイナーに20代後半、最後のチャンスでようやくなれたという経緯があります。
絶対にバレてはいけない。
絶対に解雇になるわけにはいかない。
しがみついていくしかない。
でも、どれだけ頑張っても人の話は頭に入ってこない。覚えられない。思い出せない。
だから毎日必死でメモを取りました。
そんな感じで、必死で毎日夜泣きと寝不足の中、仕事をこなしていました。
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土日は電池切れで泥のように眠る
当然土日は完全に電池切れです。
土曜日、母に子どもを預け、「5時間睡眠時間を下さい」と頼んでいました。
いつまでこの状態が続くのか不安で、泣きながら母に相談した事もありました。
自分に価値が無いような気がして、社会や世の中から見放された気がして、毎日が辛かった。
何度も「このまま辞めてしまおうか…」と思いましたが、やはり自分で選んだこの仕事を続けたい!という想いで耐えてきました。
産後ボケの終了とともに明るい兆しが
そうこうしているうちに、子どもが1歳になった頃、だんだんと視界が明るくなっていく感覚がありました。
「人の言葉が理解できる…!」
もはやそれは感動とか嬉しさとか安心とか、そういう言葉では表わせないごちゃ混ぜの感情でした。
また、戻ってこれた。
これでまた社会と関わっていける。
視界の明るさと同時に心にも光が射した気がしました。
それから今も同じ会社でwebデザイナーとして働き続けています。
産後ボケを通して感じた事
この産後ボケの辛さは、当たり前ですが、男性には一生理解する事のない感覚なんだろうなと思いました。
そもそも「産後ボケ」という言葉が何となく軽く見られがちな言葉な気がする。
「産後記憶障害」みたいな感じの名称にすればもう少し重大さが伝わるんじゃないかな。
ボケというレベルではない事をわかって欲しい。
日常生活に支障が出るんです。
この記事は産後ボケで辛いお母さん達に向けてというよりは、その周りの人(旦那さんや産後ボケしなかった母親など)にほんの少しでも読んで理解して欲しい記事です。
産後のお母さんがどれだけいろんな場面で苦労しているのか。
この「産後ボケ」はその苦労の中の一つの側面でしかありません。
この他にも新生児のお世話や夜泣き、おっぱいの張り、乳腺炎など…悩みや辛さは多岐に渡ります。
「弱音を吐いたら会社から見放される」
「子どもが欲しくてもできない人がいるから弱音を吐けない」
「夫には理解してもらえない」
「相談できる人がいない」
そんなお母さん達がたくさんいます。
妊婦さんだけでなく、小さい子ども連れのお母さんにも世の中がもっと優しくなるよう、よかったら記事のシェアをお願いします。