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流行りのマタ旅って実際のところどうなの?
最近何かと話題になっている「マタ旅」。
これはマタニティー旅の略です。
産休期間を利用して旅行に行く事です。
「安定期に入れば大丈夫」との声もよく聞きますが実際のところはどうなのか今回は検証していきたいと思います。
マタ旅のメリット
マタ旅の最大のメリットは、産休期間を利用してゆっくり過ごす事ができるところです。
お母さんがリラックスすると呼吸が深くゆっくりになるので、赤ちゃんへたくさんの酸素を送り届けられます。
また、子どもが産まれてからは毎日忙しく、夫婦水入らずの時間があまりとれないので、思い出作りとしてマタ旅に行く人もいます。
マタニティーフォト
また、産休期間を利用してマタニティーフォトを撮る人も最近増えてきました。
大きなお腹のこの期間は10ヶ月しかないので、写真を撮っておくと思い出になりますし、産まれてきた子どもが大きくなった時に見せてあげてもいいですね。
フォトスタジオで撮影してくれるところや、出張で旅先で撮影してくれるカメラマンなどさまざまです。
マタ旅もマタニティーフォトの撮影も安定期に行うのがいいでしょう。
マタ旅に最適な「安定期」っていつ頃?
妊娠初期(1〜3ヶ月くらい)はまだ安定しておらず、悪阻(つわり)もあるため、旅行には向いていません。
安定期は妊娠5ヶ月(妊娠16週)くらいの時期を指します。
「安定期だから確実に安心していい期間」と思っている方も多いのですが、実はそうでもありません。
「妊娠初期の頃よりも、比較的安定して流産のリスクが低くなっている時期」という意味です。
なので、安定期だからと言って無理は禁物。
マタ旅をする時だけでなく、外出時には必ず母子手帳を携帯しておきましょう。
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マタ旅のデメリット
良いところばかりに思える「マタ旅」ですが、デメリットもあります。
前述したとおり、安定期は必ずしも安心な時期ではありません。
そのため、旅先で万が一の事も考えられます。
旅先で救急搬送となった場合、旅先近くの病院(産院)に搬送されます。
当然、そこにいるのは今までずっと経過を見てきた担当医ではないため、母子ともにどのような人が搬送されてきたのかわかりません。
ましてや旅先に母子手帳を持ってきていない人は今までの検診の記録もわかりません。
母子手帳があったとしても「野良妊婦」として処置が遅れ、取り返しのつかない事になるケースも少なくはありません。
さらに、救急搬送された先の病院で緊急入院となった場合には、入院のための荷物も持ってくる必要があります。
例えば、東京に住んでいる人が沖縄旅行に来ていたとした場合、一度家族が荷物や母子手帳を取りに自宅に戻らなくてはなりません。
自宅から遠い旅行先だとしたら、自宅に戻るまでに時間がかかるし、緊急時に旦那さんがそばにいる事ができない事態も考えられます。
マタ旅はしてもいいの?
いつもは穏やかに見える赤ちゃんの様子も、突然急変し、切迫早産になるケースもあります。
ちまたでよく聞く「マタ旅」は賛否両論ですが、産婦人科の先生達はやはりおすすめはしていないようです。
思い出作りは確かに大切ですが、一番大切なのは産まれてくる赤ちゃんの命です。
「自己責任」という言葉では足りないくらい重すぎる責任がお母さん・お父さんにはあります。
赤ちゃんの命を第一に考えて行動しましょう。
実家への帰省など、止むを得ずマタ旅する人は、万が一の事態に備えて、以下の事に気をつけて下さい。
・母子手帳は必ず携帯する
・万が一入院する事になった時の荷物を持っていく
・マタ旅に行く前にかかりつけの産婦人科で母子両方の様子を診てもらう(旅行の許可をもらう)
旅先で急に体調が悪くなったら、無理をせず、早めに近くの病院に行って診てもらいましょう。
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